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その「境界線」、本当に大丈夫だと思っていますか?
「まだ大丈夫」
「ちょっと高いだけだから、来年から頑張ろう」
健康診断の結果票に書かれた「血糖値」の項目を見て、そう自分に言い聞かせて、そっと封筒に戻してはいませんか?
見なかったことにしよう😞
私自身も、長年そうでした。
見て見ぬふりを続けていれば、いつか正常値に戻るかもしれない、なんて淡い期待を抱いて。
そんな夢のような話、あるわけないのに…
でも、今なら分かります。
その「境界線」という言葉は、安全地帯のサインではありません。
崖っぷちの、すぐ手前に引かれた、最後の警告ラインかもしれないのです。
今回は、少しだけ真面目な話をします。
「なぜ、血糖値が高いとダメなのか?」
その本当の理由を、難しい専門用語は一切使わずに、一緒に見ていきましょう。
そもそも「血糖値」って、なあに?
「血糖値」とは、その名の通り、血液の中に含まれる「糖(ブドウ糖)」の濃度のことです。
私たちは、ご飯やパンなどの食事から「糖」を摂り、それをエネルギーにして生きています。
この「糖」は、血液に乗って全身に運ばれます。
健康な状態であれば、「インスリン」というホルモンが働き、血液中の糖をエネルギーとして筋肉や脳に送り込んだり、いざという時のために肝臓や脂肪に蓄えたりして、血糖値は常にちょうど良い範囲に保たれています。
しかし、「高血糖」とは、 血液の中に、エネルギーとして使い切れなかった「糖」が、常にあふれてしまっている状態 なのです。
例えるなら、サラサラだった小川が、砂糖を溶かしすぎたベタベタの川になってしまっているようなイメージです。
キャーッ😭
この「ベタベタの川」が、あなたの体の中で、静かに、しかし確実に、様々な問題を引き起こし始めるのです。
隠れ高血糖とは?
あなたは、健康診断で「空腹時血糖値」だけを見ていませんか?
実は、空腹時血糖値が正常でも、危険な状態はたくさんあります。
例えば
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空腹時血糖値:95mg/dL(正常範囲内)
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でも、HbA1c:5.8%(境界型レベル)
この場合、「食後の血糖値」が急上昇している可能性が高いんです。
つまり、「空腹時は平気でも、食後にジェットコースターが起きている」状態。
これを「隠れ高血糖」といいます。
今の私が、HbA1c:5.7%なので、まさにこの状態にあると思います(泣)
高血糖が引き起こす、本当に怖い「3つの悲劇」
あふれた糖が引き起こす悲劇は、主に3つあります。
悲劇①:全身の血管が「砂糖漬け」になり、ボロボロになる
配管の中にあふれたベタベタの糖を想像してみてください。
それらが配管の壁にこびりつき、壁を傷つけ、硬く、もろくしていきます。
これが、「動脈硬化」です。
しなやかだった血管が、まるで古い水道管のようにカチカチになってしまう。
すると、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる重大な事故を引き起こす、最大の原因となるのです。
静かに、痛みもなく進行するため「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれる、本当に怖い状態です。
悲劇②:体の末端から、静かに組織が壊死していく
特に細い血管が集中している場所は、糖が詰まりやすく、最初に悲鳴を上げます。
それが、「目」「腎臓」「神経」です。(糖尿病の三大合併症)
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目(網膜症): 目の奥の細い血管が詰まり、視力が低下。最悪の場合、失明に至る可能性があります。
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腎臓(腎症): 血液をろ過する腎臓のフィルターが詰まり、機能しなくなります。進行すると、週に何度も病院に通い、機械で血液をキレイにする「人工透析」が必要な生活が待っています。
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神経(神経障害): 手足の神経に栄養が届かなくなり、痺れや痛みが発生。感覚が麻痺し、怪我をしても気づかず、傷口から細菌が入って組織が腐ってしまう「壊疽(えそ)」を起こし、最悪の場合、足を切断することにもなりかねません。
これは、遠い誰かの話ではありません。
高血糖を放置した、すぐ近くにある未来の可能性なのです。
悲劇③:見た目の「老化」が一気に加速する
あふれた糖は、体のタンパク質(肌のハリを保つコラーゲンなど)と結びつき、「糖化(とうか)」という現象を引き起こします。
これは、パンを焼いた時にこんがりと茶色くなるのと同じ原理で、「体のコゲ」とも呼ばれています。
この「コゲ」が、肌のシミ、シワ、たるみ、黄ぐすみの直接的な原因となるのです。
「最近、同年代より老けて見えるかも…」
その原因は、高価な化粧品で隠せる表面的な問題ではなく、体の中からじわじわと進行する「糖化」にあったのかもしれません。
あなたの「現在地」を確認しよう
ここで、一度立ち止まって、あなたの現在地を確認しましょう。
以下の質問に、正直に答えてみてください。
□ 健康診断で「境界型」または「要注意」と言われたことがある
□ 食後、強い眠気に襲われることがよくある
□ 甘いものを食べると、一時的に元気になるが、その後だるくなる
□ 家族に糖尿病の人がいる
□ 運動習慣がない
□ ストレスが多い
□ 睡眠不足が続いている
チェックが3つ以上ついたあなたは、「隠れ高血糖」の可能性が高いです。
でも、大丈夫。 このマガジンを読み進めれば、必ず改善の道が見えてきます。
絶望する必要はありません。
体は、必ず応えてくれます。
ここまで読んで、不安な気持ちにさせてしまったかもしれません。
でも、この事実を知ることができたあなたは、本当に幸運です。
なぜなら、血糖値は、 「生活習慣を見直すことで、自分の力でコントロールできる、数少ない健康指標」 だからです。
血圧やコレステロール値と比べても、食事や運動への反応が非常に素直で、努力が結果に結びつきやすいのです。
手遅れになる前に、今、この瞬間から、正しい知識で自分の体と向き合えば、10年後、20年後の健康は、あなたの手で、確実に守ることができます。
【まとめ】今日が、あなたの「10年後の未来」を決める日
この記事をここまで読んでくださったあなたはもう、
「ただ血糖値が高い人」ではありません。
「自分の体の危険信号に気づき、未来を変えるための一歩を踏み出した、賢明な人」です。
まずは、この「現実」をしっかりと受け止めること。
それが、輝かしい未来への、最も確実で、最も偉大な第一歩です。
この有料マガジンでは、この先、この問題を解決するための具体的な食事法、運動法、そして心の持ち方を、一つひとつ、丁寧に解説していきます。
もう、一人で悩む必要はありません。 一緒に、進んでいきましょう!
にこにこ😊


